2020/10/19 16:40


プネで生活しているときに、「カディ」の存在を知り、せっかくカディで何かを始める
としたら、やはり「オーガニック」がいいと思い、オーガニック・カディを取り扱うお店
や仕入れ先はないかと、インターネットでインド中のオーガニック・カディについて、
リサーチを始めました。

周りにアーティストやオーガニック関係の仕事をしている友達が何人もいたはいたのですが、
やはりそこはインド人と日本人との感覚や考え方の差があり、とにかく自分でひたすら探し
ました。

連絡先が明記されていなかったり、返事が来ない、なんてことはざらにあるインド。
自分の勘をもとに何社か選び出し、連絡を取り合った中から2社を選び、訪問をするアポイン
トメントをとりました。

今回は、最終的にこのerishaで扱うオーガニック・カディをお願いしている、グジャラート
州にあるアメダバードの会社訪問&観光についてお話ししようと思います。

とにかくなんでも、自分の目で見て、実際体験してみないと気が済まない私。
アユルベーダを体験したいがために、17年前に何も考えずに日本からまでトリバンドラム
まで飛んだ時と同じような勢いですが、さすがに大人になったので、きちんと(?)行く
場所と滞在場所、訪問する日時を決めて、用意周到で向かいました。


ちょうどプネでオーガニックショップを営む友達が、「アメダバードで開催されるオーガ
ニックのイベントに行く」、と言うので、現地で待ち合わせをし、私は行きは一晩かけて
長距離バスでプネからアメダバードまで行き、友達のアメダバードの知人のアートギャラリー
のような美しい家に一緒に1泊お世話になり、帰りは友達と一緒に飛行機でプネに戻る、
という予定ぎっしりの2泊3日カディの旅でした。

「もう2度と長距離バスに乗るまい・・・」と思うくらい、週末のひどい渋滞に巻き込まれ、
予定より3時間ほどオーバーしたバスでの走行時間+現地での道を知らないオートドライバ―
のせいで、道に迷い更に1時間ほどロスをする、という身も心も疲れ果てた長い道のりでした
が、なんとか無事にアメダバードに到着し、約束した時間にオーガニック・カディの会社を
訪問することができました。

その会社のオフィスはアメダバードの中心地にあるのですが、そこで取り扱うカディが作ら
れる場所は、アメダバードから車で半日かかるほど遠い村にあるとのことで、残念ながら
その日にカディの制作現場を見ることはできなかったのですが、会社を経営する夫婦と話し、
取り扱う商品や、カディの制作風景のビデをや写真を見せてもらい、これは信頼できると
感じ、その場で一緒に仕事をしていくことに決めました。


(カディの染色に使われるハーブ。)

その後は、電話やメールなどで細かく話し合い、製品を作ってもらっていますが、製品の
品質は言うまでもなく、とても丁寧かつ迅速にこちらの要望通りに動き、アドバイスや
意見を交わすことのできる、良い信頼関係が続いています。
いつもながら、本当に良い人達と巡り合えたことを、神様に深く感謝しています。

翌日は、早朝6時から友達が勝手に予約した、アメダバードのヘリテージ・ウォーク。
古いヒンズー教のお寺や大きなイスラム寺院、迷路のような小道で区切られた街の中を、
現地のガイドさん付きで散策しました。


牛はもちろん、ヤギもいます。

バス旅行で疲れ果てていた翌日の早朝から、たいして興味もなかったヘリテージ・ウォーク
(もちろん有料)に付き合わされ、正直言って少し不満に感じていたのですが、行って
みたら意外と楽しかったです♪ 

 
薄暗い夜の静寂が残る、古い建物が立ち並ぶ小道を歩き周り、日が昇り、明るくなってきた
ところに開店したばかりのチャイ屋さんで飲んだ、甘ーいチャイが印象に残っています。


ヘリテージ・ウォークの後は、一度泊めてもらった家に戻って朝ごはんを食べ、
市内の大学の敷地内で行われていた。オーガニック・イベントに出かけました。

そこでも、オーガニック・コットンやカディを取り扱うお店がいくつか出店して
いて、ある一角では、コットンができるまで実演して見せてくれていたりと、
なかなか興味深いイベントでした。(写真がなくてすみません・・・。)
そこでも、オーガニックコットンについての情報を集めることができ、色々と
良い収穫がありました。


友達のお目当ては、「オーガニック・シード」。
自分のファーム用と、人に分けるように大量に買い込んでいました。

そんな感じで私の、「カディを求めての体当たりの旅₋その1」は、成功に終わりました☆