2020/10/27 22:50

テクノロジーの進化が目まぐるしく進み、大量生産、機械織り、化学繊維製の洋服が
出回るようになってしまったインドですが、ガンジーの意思を継ぎ、今でも「カディ」は
インドで多くの人に愛用されています。
出回るようになってしまったインドですが、ガンジーの意思を継ぎ、今でも「カディ」は
インドで多くの人に愛用されています。
機械とは比べ物にならないほど手間と時間がかけられ、丁寧に織られた布、 「カディ」
が作られる過程をこの目で見て、感じるために、マディヤ・プラデーシュ州の手織り物の
名産地として知られる古い城下町 「マヘシュワール」にある、飾らないデザインながらも、
細部に渡る繊細な手仕事が美しいカディ製品で知られる、「WomenWeave」を訪ねました。
私の滞在する、マハラシュートラ州、プネからバスで行くこと約12時間。
平日はプネで仕事があったため、金曜日の夜にプネを出発し、土曜日の夜行バスでまた
プネに戻るという、強行スケジュール・・・。
平日はプネで仕事があったため、金曜日の夜にプネを出発し、土曜日の夜行バスでまた
プネに戻るという、強行スケジュール・・・。
意外に快適だった寝台バスで土曜日の朝7時頃マヘシュワールに着くと、荷物を置いて
少し休めるよう部屋を確保した、マヘシュワールの町外れにある宿の人にバス停まで
迎えに来てもらいました。
少し休めるよう部屋を確保した、マヘシュワールの町外れにある宿の人にバス停まで
迎えに来てもらいました。
シャワーを(もちろん水)浴びてリフレッシュし、朝食のイドリーとチャイを頂いた後、
ローカルバスに乗って、「WomenWeave」 のある、街の中心地へ向かいました。

行く前から連絡をとっていた、「WomennWeave」の運営管理をしているインド人女性と
少し話をした後、工場内のツアーをさせてもらうことに。
「WomennWeave」は、創業以来、未亡人、離婚者、障害者等の収入がない農村地区
の貧困層の女性たちを中心に、工芸技術の訓練の場を提供し、育成を続けている
慈善信託団体で、公正取引を通して、インド国内外のファッション業界と提携をし、自然
環境・女性達の育児と健康に細やかな配慮をしながら、質の高い作りに取り組んでいます。

工場内のツアー・ガイドを引き受けてくれたのは、たまたまその場に居合わせた、
南アフリカ出身で、インド各地のテキスタイルを求めて旅を続けている女の子、レイラ。
同じテキスタイル好きとして、あっという間に意気投合して仲良くなりました。
「WomenWeave」のモノづくりに魅せられた彼女は、自分の勉強を兼ね、ボランティア
として、新たなもの作りのアイデアを提供、伝授するために、マヘシュワールに滞在中は
毎日ここに通っているとのことでした。
今まで見たことのない新鮮なデザインや技法に、そこで働く女性達や、働く母親を
待つ子どもたちも大喜び。
その広い視野、理解と自由のある社風が生み出した成果は、製品としては言うまでも
なく、清潔感と開放感のあるその場所に広がる笑顔と居心地の良さが全てを物語って
いました。
なく、清潔感と開放感のあるその場所に広がる笑顔と居心地の良さが全てを物語って
いました。